コラム

教会暦のはなし~レントからイースター~

レントからイースターへ

レント(受難節)とは

 レントは、イースター前の6回の日曜日をはぶく(日曜日は復活の記念日であるため)40日を指します。この期間はイエスの受難を思い、祈りと悔い改めをもってイースターに備える時とされてきました。

 毎年違うイースター(復活祭)の日

 キリストの復活を記念するイースターは、春分後の最初の満月直後の日曜(春分は3月21日とする)と決められています。年によって日が変わり、2024年は3月31日になります。

ちなみに日常生活で使われているグレゴリオ暦は、この復活祭決定の基準となる3月21日を正確にするために作られました。

灰の水曜日

 レントの最初の日を「灰の水曜日」といいます。これは、聖書において、灰が深い悔い改めや悲しみを表す象徴とされてきたからです。教会の古い伝統では、前年の棕櫚の主日に飾った棕櫚を保存しておいて、それを燃やした灰を悔い改めのしるしとして額につけました。2024年は2月14日(水)です。

受難週

 レントの最後の一週間は、特に受難週と呼ばれ、イエスの生涯の最後を聖書によってたどりながら過ごします。

  日曜日 棕櫚の主日 エルサレム入城  

  月曜日 宮潔め           

  火曜日 論争の日

  水曜日 ベタニアの日 

  木曜日 洗足木曜日 最後の晩餐 この夜にイエスは逮捕される  

  金曜日 受難日 イエスはローマ総督ピラトに裁かれ、十字架に付けられる

  土曜日 聖土曜日 イエスが死者の中に降ったことを記念する

聖土曜日の日没と共に復活節が始まります。

○イースター

キリスト教の最も大切で最も喜ばしい祝日がイースター(復活祭)です。

「キリストの復活が無ければ、キリスト者の信仰は無意味である」と言われるほど重要な日です。ナザレのイエスは権力者によって犯罪人として処刑されました。しかし、神はイエスを死者の中から復活させることで、救い主「キリスト」とされたことをお祝いします。キリストはご自身の復活によって、死は滅ぼされ、すべての人に永遠の命と復活への道を開かれた、と教会は信じています。また、古くは洗礼式はイースターのみ行われる特別な行事でした。

2024年は3月31日(日)にお祝いします。

~神を敬い、愛する人たちよ!この光り輝く祭りを楽しもう!~

   聖金口のイオアン